有給休暇を使い切りたい！！無理なく申請できる言い訳特集

有給休暇の基本のキホン

欠勤と違い、お休みをしてもきちんと給与が支払われる有給休暇。会社によって取得の仕方が違うケースがけっこうあり、転職経験者だと「有給休暇こんなに簡単にとれるの！？」「有給休暇って夏休みのことなんじゃないの？」「そんなのウチなかったな～！？）」と話が噛み合わないこともあります。まずは有給休暇の基本をおさえましょう。

有給休暇、略して「有給」の正式名称は「年次有給休暇」といいます。労働基準法第39条1項～7項で定められたもので、労働者が身体的・精神的な休養がとれるように法律が保障した休暇です。

6ヶ月以上継続して勤務し、その6ヶ月間の全労働日の8割以上出勤した労働者に対しては、パート・アルバイト・派遣社員・契約社員・正社員に関わらず、保障される休暇です。

それゆえ「そんなのウチなかったな～」は完全な法律違反状態だといえます！

参考：仕事へ行きたくない気持ちを土日でリセットする方法

「有給休暇を使い切りたい！！無理なく申請できる言い訳特集

有給休暇のキホンで一番大事なところは何？

この年次有給休暇を「いつ」「どのように」取得するかも、法律できちんと決まっているということをご存知ですか？

それが労働基準法第39条4項。『使用者は、前3項の規定による有給休暇を労働者の請求する時季に与えなければならない』と定められています。

基本的に労働者の請求する時季、つまり「好きなとき」に有給休暇を取れるはずなのに、なぜ有給休暇を取得できるかどうか、会社にお伺いを立てなければならないのでしょうか。

第39条4項には続きがあります。『ただし、請求された時季に有給休暇を与えることが事業の正常な運営を妨げる場合においては、他の時季にこれを与えることができる。』これを「会社の時季変更権」といいます。これを判断するために、「なぜ、その時季に休みを取るの？」と聞いていい、ということになっているわけです。

ただし、会社ができるのは「その時期はとても忙しいから、有給休暇を取得する時季をずらしてね」ということだけで、有給休暇の取得自体を却下するはできません。

有給休暇を無理なく申請できる4原則

会社に「時季変更権」があるということを理解した上で、やっぱり思い通りの日に休みが欲しいという方は、上司や同僚に「それはちょっと」といわれない有給休暇取得の理由を考えておきましょう！

有給休暇を取得する際、出勤する上司や同僚、部下に負担がかかってしまう場合もあります。お互いに気持ちよく有給休暇取得ができるような理由を申請するのはある意味「社会人としてのマナー」の問題だともいえるので、「あとで嘘がばれにくい＆上司にOKを出してもらいやすい」4つの原則に当てはまっているものをなるべく伝えるようにしましょう！

有給休暇を無理なく申請できる4原則の条件

1. 証明することができないもの
2. 1日がかりになりそうなもの
3. 日付が動かせないもの
4. 心情的に却下しにくいもの

もちろん、会社によっては4つ全てが揃っている必要はありません。あなたの会社の「有給取得難易度」によってレベルを使い分けてみてください！

兄弟や親戚、友人、知人の「結婚式」に参加する

日程変更ができない王道の理由、結婚式。普通の会社ではあっさり取得できます。

「本当に結婚式ではないんだけれど･･･」という場合、有給休暇取得がスムーズに行かない会社なら、「まだ招待されるかわかんないんですけど、結婚式で有給取得の申請ってどうすればいいんですか～？」などと「探り」を入れておくのもアリです！

病気により調子が悪いため「通院」したい

気のいい同僚から「どこか悪いの？大丈夫？」と余計な心配をされてしまう可能性もありますが、慢性的な病気や風邪、発熱、腹痛、頭痛などによる不調は誰でも起こりうることですので、会社側としても断りづらい理由の1つです。

家族や友人、知人の引越しの手伝い

兄弟や祖父母、友人、知人などの引越しは、「証明するものもなく、一日がかりになりそうで、日付も動かせないし、心情的に却下しづらい」と、ご紹介した『有給休暇を無理なく申請できる4原則の条件』が揃った理由といえるでしょう。

また、「北海道の大学にいる妹の引越しなんです」「昔お世話になった友人の引越しの手伝いなんです」などの状況なら、1日ではなく連続で取得してもおかしくありません。問題は「そうしょっちゅう使えない」という点。とはいえ、覚えておいて損のない理由です。

祖父母や親の介護をしなければならない

オススメなのが祖父母や親の介護。こちらも4つのポイントを揃えやすい理由です。介護と言っても、「検査入院の付きそい」「病院からの説明を聞くことになりました」「年寄りで、その日回線工事業者が来るのだが立ち会って欲しいといわれている」「介護申請をする手続きに役所にいかなければならない」「ケアホーム見学会に送迎を頼まれている」など、バリエーション豊富に用意することが可能です。短期間に取得が重なっても「仕方ないな」となりやすい理由です。

近場や遠くへ家族旅行、１人旅行に行く

旅行は、1日がかりになりそうなもの、日付が動かせないものという条件にも当てはまっている有給休暇習得のための王道の理由だといえます。

なお旅行へ行く際は、仕事の繁忙期を避けて有給休暇の申請を出すように心がけましょう。そうすれば、より上司の承認を得られやすくなりますよ。

家の工事の立会い（エアコン、外壁、ネット、ケーブルテレビなど）

特に一人暮らしを始めたばかりの若い方におすすめの有給休暇申請理由です。

家の工事の立ち会いは、「何時に業者が来るかわからない」「家に待機していないといけない」などの理由があるため、上司としても「その日は仕方ないな」と言ってくれる可能性が大です。

田舎の両親・親戚が上京する

都会で一人暮らしをしている息子や娘、家族のために田舎から両親や親戚が上京するともなれば、上司としても心情的に有給休暇を断りづらい状況が生まれます。

その心理の隙をついて有給休暇を申請してしまいましょう。

その他のおすすめできる有給休暇の言い訳

1. 私用といいきる
2. 免許証の更新
3. パスポートの習得や更新
4. 確定申告へ行く
5. 愛犬や愛猫の体調不良
6. 子どもの看病
7. 田舎のため町内会や消防団の手伝いをしなければならない
8. PTAの行事に参加する
9. お見合いをする
10. 子どもの運動会
11. リフレッシュしたい
12. 人間ドックを受ける
13. 会社指定の資格を受験する
14. 銀行や役所の手続き
15. 家族や親戚の法事
16. 同窓会へ行く
17. 配偶者の調子が悪い
18. 家の用事

などの言い訳があります。

絶対にその日は有給休暇を習得したいという気持ちを上司に伝えることができれば、大抵の会社は申請が認められます。

ぜひこれらの言い訳を上手く活用して有給休暇を勝ち取ってください！

参考：どうしても仕事に行きたくないときのための言い訳問答集

有給休暇を使い切りたい！！無理なく申請できる言い訳　まとめ

有給休暇の取りやすさは、会社や上司によってものすごく差があります。

ホワイト企業や有給休暇の取りやすい暇で楽な仕事だと「理由なんか聞かれたことないですけど？普通に休み申請できますよ？」という状態です。

もちろん、チームで仕事をする部署なのか、個人プレーの営業の仕事なのか、繁忙期があるのかないのかなど、一概に「会社の体質」とだけで言い切れない部分はあります。

しかし、有給休暇は勤続年数が長くなって、フル支給される6年6ヶ月以上雇用されている労働者であれば、1年間に最高20日付与される労働者の権利です！

20日といえば、「連続1ヶ月休み！」も制度上はできてしまうほどの日数。取得せず2年を経過してしまえば有給休暇は多くの会社で時効となってしまいます。

万が一、ご紹介した『有給休暇を無理なく申請できる4原則』に当てはまっている言い訳を利用しても、有給休暇が利用できない、利用できる雰囲気ではない、利用している社員がいないという会社であれば、明らかにブラック会社だといえます！

転職市場が好調な今こそ、有給休暇が取りづらい労働基準法違反のブラック会社から抜け出し、有給休暇の取りやすい会社へ転職・再就職してみてはいかがしょうか。

参考：知って得する！休みが多い仕事かどうかを見極める質問力

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