知らないでは済まされない！職場におけるハラスメントの実態

職場のハラスメントが発生する背景を把握しよう

職場でハラスメント（パワーハラスメントやセクシャルハラスメント、モラルハラスメント、アルコールハラスメント、ジェンダー・ハラスメント、マタニティ・ハラスメント、エイジハラスメントなど）が発生した場合、必ず職場内にハラスメントが発生する背景が存在します。

例えば次のようなものが背景として考えられます。

・人員削減や人材不足による過重労働と精神的なストレス
・職場のコミュニケーション不足
・会社からの業績向上圧力、成果主義
・管理職の多忙や余裕のなさ
・就労形態の多様化
・事業構造の変化や職場環境の変化
・上司や部下、同僚間の人間関係の希薄化、信頼関係の欠如
・行為者の資質やハラスメント意識の欠如
・管理職に対する教育不足
・人権意識や個人の尊重の希薄化
・職場内に相談にのったり、仲裁をしたりする人材の欠如
・コミュニケーション能力の低下
・管理職のマネジメント能力の低下
・コンプライアンス意識の欠如
・相手を性的な対象ととらえ、対等なパートナーとして意識していない（セクハラの背景）
・性に対する受け止め方には、個人間、世代間、男女間があることを認識していない（セクハラの背景）
・「男性は働いて家族を養って当然！」「女性は職場の花」など、固定的な役割分担にとらわれている。（セクハラの背景）
・妊娠や出産に関する理解不足、協力不足（マタハラの背景）

このような背景が各種ハラスメントが発生する裏側に潜んでいるのです。

あなたの勤めている会社が、このような背景があるのであればいつハラスメントが発生してもおかしくありません！

近年、特にパワーハラスメントが増加傾向にあり！

厚生労働省や都道府県労働局などの調査結果から、近年、特に職場内でのパワーハラスメントが増加傾向にあることがわかっています。

パワーハラスメントの種類としては、「いじめ・嫌がらせ」に関する件数が大きく上昇しており、都道府県労働局等に設置した総合労働相談コーナーへ多くの方が相談に訪れています。

知らないでは済まされない！職場におけるハラスメントの実態

パワハラのグラフ

また、精神障害の労災補償状況においても「ひどい嫌がらせやいじめ、暴行を受けた」件数が上昇しており、職場内のパワーハラスメント行為に対して早め早めに対処しないと、深刻な事態に陥る可能性があるということをデータ上からも読みとることができます。

パワハラのグラフその2

精神障害の労災補償の支給決定件数は、年々増加傾向にあり、「嫌がらせやいじめ、暴行」の他にも、パワハラ上司や同僚、部下との深刻なトラブルや顧客や取引先との深刻なトラブル、会社からの退職強要などが原因としてあげられています。

知らないでは済まされない！職場におけるハラスメントの実態　まとめ

職場におけるハラスメントの背景やハラスメントの中でもパワーハラスメントが特に増加していること、精神障害の労災補償の支給決定件数の詳細についてご紹介させていただきました。

2016年度に厚生労働省が実施した「職場のハラスメントの実態調査」でも、過去3年以内にハラスメントに該当する相談を受けた企業は33.0％、ハラスメントを受けたことがあると回答した人の割合は26.3％にも上っています。

このように会社内のハラスメントは年々増加傾向にあります！

もしあなたが会社内でハラスメント（パワハラやセクハラ、モラハラなど）を受けているのであれば、最悪な事態になる前に客観的に証明する材料をできる限り集めたり、メモしたり、ICレコーダーに録音したり、利害関係のない相談機関や上司などに相談したり、精神的に楽な仕事へ転職したりして決して1人で抱え込まないようにしましょう！

参考：パワハラ被害度をチェックしてみよう

　　　パワハラ上司の特徴と対策

　　　パワハラされやすい部下にも特徴がある

　　　パワハラ上司の多い業界ランキング

　　　パワハラを受けたときの解決法

　　　セクハラを受けたときの解決法

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