うつ病の兆候を早く見極めよう

早め早めの対応がうつ病の重症化を防ぎます！

暇で楽な仕事とは程遠い環境のブラック企業や精神的に辛い仕事に在籍して、耐え難いパワハラやセクハラ、マタハラ、仕事のノルマ、激務な仕事、職場の人間関係のストレスを受けると、人は自分を守るために身体を使って警告を発します。

それらの仕事のストレスにより心や身体が普段と比べて何か調子がおかしいという変調を感じたら、何を伝えようとしているのか、早め早めに感じ取るようにしましょう。

参考：5分でできるストレス度チェックリスト

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うつ病の兆候を早く見極めよう

うつ病の兆候とは

うつ病は強いストレスなどいくつかの要因が引き金になって気分が落ち込み、仕事や日常生活に支障ができる病気です。

これからご紹介するような症状が2週間以上続くようなら、うつ病の疑いがあるため注意しましょう。

身体を使った警告とはどのようなものがあるのか？

代表的なものとして、「イライラする」「頭痛がする」「食欲不振」「息苦しい」「手足のしびれ」「性欲の低下」「吐き気がする」「下痢が続く、あるいは便秘が続く」「体重が減ってきた」「死にたいと感じる、又は思う」「口が乾いたり、手足が冷える」「のどが詰まる」「身体がだるい」「何に対しても意欲がわかない」「胃が痛い」「疲れがとれない」「お腹の調子が慢性的に悪い」「集中力がなくなった、低下した」「生理がとまった」「眠れない」「寝ても深夜や早朝に起きてしまう」「腰痛や肩こりなど節々が痛くなる」「言葉がつまる」「目の前が真っ暗になる」「動機が激しくなる時がある」「パワハラ上司の目の前にたつと耳が聞こえなくなる」「パワハラ上司の顔をまっすぐ見られない」などの兆候が現れます。

身体の不調以外にも、心の不調として「自分は無能ではないだろうかと感じる」「不安で気持ちが落ち着かない」「意欲の低下」「何をやっても上手くいかない」「人と合うのが辛い」「細かいことを考えられなくなる」「朝を迎えるのが辛い」「生きている意味を感じられなくなってきた」「消えてしまいたい」「躁うつの気分が続く」「自殺を考えてしまった」などの兆候が現れる方もいます。

中には生活・行動面にも変化が現れる方もいます。例えば、「生活の乱れ」（生活が不規則になる、服装が乱れる）「ミスが増える」「遅刻が増える」「お酒の量が増える」「妙にハイテンションになる」「引きこもりがちになる」「自傷行為をしてしまう」などの兆候が現れることもあります。

うつ病は、こころの風邪ともいわれるぐらいなりやすい病のため、重度化しないためにもこのようなうつ病の兆候がみられた時点で心療内科や精神科、メンタルクリニックへ通院していきましょう。

心療内科や精神科、メンタルクリニックに受診すると、うつ病であるかどうかの診断は患者さんにいろいろな質問をしていく問診によってすすめられます。医師とともにうつ病特有の症状をひとつずつ確かめながら、診断基準に照らしあわせ、うつ病であるかどうかを判断していくのです。

参考：ブラック企業は絶対に避けよう、油断大敵！ストレスからくる病気

うつ病の兆候が現れやすい人の特徴

うつ病の兆候が現れやすい人には、特徴があります。これらの特徴に当てはまっている方は他の人よりもうつ病になりやすいということを自覚し、できる限り仕事やプライベートにおいてストレスを溜めないように努めていきましょう。

1. 生真面目

2. 几帳面

3. 仕事熱心

4. 責任感が強い

5. 気が弱く言い返せない

6. 世話好き

7. 相手の気持ちに敏感

8. 人当たりがよく周囲の評価も高い

9. 自分の能力に過度の自信があるにも関わらず出世街道から脱落してしまった

10. プレッシャーに弱い

11. 環境の変化に弱い

12. 人の頼みを断ることができない

などの特徴のある方が、うつ病になりやすい方だといえます。

これらの特徴に当てはまっている方は、自分の許容量を超えて頑張り過ぎ、ストレスを抱えて働き続けているとうつ病になってしまいかねません。

そのため暇で楽な仕事の中にある肉体的に楽な仕事や精神的に楽な仕事、暇な仕事へ転職・再就職して気楽に働いてみることも検討してみてはいかがでしょうか。

暇で楽な仕事であれば、仕事上のストレスが他の職業と比べても明らかに少ないため精神的に楽な気持ちで働き続けることができますよ。

参考：ストレス発散法で気持ちをリラックスさせよう

　　　暇で楽な仕事に就職して精神的なストレスを解消しよう

うつ病の兆候を放置するとどうなるの？

仕事上のストレスによりうつ病の徴候が出ているにもかかわらず「たかがこころの風邪、放っておいてもじきに治る病気」とうつ病を軽視して放置してしまうと、他の病気と同様にうつ病の症状もより悪化していきます。

うつ病が重度化してから病院へ通院してもうつ病が治るまでの期間が長期化し、最悪の場合は心療内科の病院へ何ヶ月、何年と入院や通院をしなければならなくなったり、「自殺」という最悪の形で命を絶ってしまう方も事実存在します。

実際うつ病が重度化してしまった人の半数は、1年以上心療内科へ通院や入院をし続けているという実績もありますので、早めに受診しないと長期間苦しむことにもなりかねません。

また、うつ病はしっかりとした治療をしないといつまで経っても治らないため、無理をして仕事を続けているとよりミスをしやすくなりパワハラ上司やセクハラ上司、マタハラ上司、ワンマン社長などから怒られたり、セクハラされたり、マタハラされてしまうという最悪の悪循環に陥ることにもなりかねないため十分に注意しましょう！！

参考：セクハラを受けたときの解決法
　　　パワハラを受けたときの解決法
　　　相談機関を利用してブラック企業の劣悪な職場環境に立ち向かおう

うつ病の兆候が見受けられる方は予防策を講じよう

うつ病の兆候が見受けられる方は、すぐにでもうつ病の予防法を講じる必要があります。

うつ病の自覚症状が出て、うつ病になってしまうと取り返しがつきません。日々の仕事のストレスを少しでも解消するためにも、今できることは即実行してみましょう！

うつ病の予防策

・規則正しい生活を心がける。（起床時間や食事の時間、運動、睡眠を規則正しくする。）

・眠れない方は、適度な運動を心がけ体を疲れさせ、なるべく睡眠導入剤を飲まず自然に眠れる環境を作る。

・お笑い番組やドッキリ番組、動画サイトなどを見て笑う。

・仕事を忘れる時間を定期的に作る。一人旅やカラオケ、スポーツなど。

・仲間たちと和気あいあいとした飲み会や食事会をする。

・手首のツボを刺激する。（仕事の合間にも簡単にできるのがツボ刺激です。簡単に自律神経のバランスを整えることができます。）

・なるべく日光に当たるようにする。（日光浴をすることにより、自律神経のバランスを整えるために欠かすことができない脳内神経伝達物質のセロトニンを増やすことができます。）

・楽観的に何事も前向きに考えることができ、失敗しても大笑いで済ませることができるような性格の友達がいたら、その人に相談したり、一緒に遊んだりして気分転換を図る。

・今の部署から別の部署に変わる「異動」願いを出す。

・会社の上層部に相談する。

参考：仕事が苦しい…と気付いてしまったその日にすべき3つのコト

会社を休職するのも選択肢の1つとして検討してみよう

うつ病が重度化しないためにも、うつ病の兆候が見受けられたら会社を休職するのも有効な選択肢のひとつです。

会社で頑張りぬくことも大切ですけど、身体や精神を壊してしまっては元も子もありません。会社を休職することによって精神的に落ち着くことができますし、『やっぱり健康が一番だ』ということに気づくこともできます！

休職する際のコツとして重要なことは、完全にうつ病の兆候が治る又はうつ病が完治するまで休職し続けることです。休職中は、心療内科の通院や入院は絶対しなければなりませんが、他にもうつ病を早く治すために大切なことがあります。それはなるべく人と接点を持つようにすることです。人と接点を持つことにより、病気（うつ病）の治りが早くなります。

人との接点がないと不安が募り、病気の治りがさらに遅くなりがちです。そのためできる限り外に出て日光に当たったり、仲の良い人と接したり、家族と外食を食べに行ったりするなどして気分転換を図るようにしていきましょう。

うつ病の兆候やうつ病は、完全に回復していない状況で仕事に復帰すると再発率が高くなります。3ヶ月や半年という短い期間ではなく、可能であれば1年程度休職することが必要です。そうすることによりうつ病が再発する可能性が低くなり、完治する可能性も高めることができるのです。

長い人生において、心身を病む可能性は誰にでもあります。そのため自分を責めたりせず、今こそ人生を見つめなおす良い機会だと考え、体を壊してしまう前に休職も1つの選択肢として捉えていきましょう！

※会社を休職するメリットは他にもあります。休職をすることによって自分が「どういう状況になったら負担がかかるか」「無理をした時、身体にどのような変化があるのか」などを客観的に見つめ直すことができるため、復帰後は危なくなる前に自らブレーキをかけることができるようになるのです。

参考：うつ病になるまで我慢しないで！
　　　うつ病になっても自殺だけはダメ！

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