セクハラを受けたときの解決法

セクハラを受けたときは、泣き寝入りが一番よくありません。適正な対応をしましょう！

セクシャルハラスメント（セクハラ）とは、職場において、相手の意に反する性的な言動や不快な就業環境によって相手が精神的な苦痛や不利益を被る行為をいいます。このような不利益を被るのは、男性から女性によるものだけでなく、女性から男性に対してのものや同性同士の場合も含まれます。

最近では、セクハラに対する世間の考え方も急速に変化しつつあります。

セクハラの判断基準は、「平均的な女性（男性）労働者の感じ方」とされており、明確な基準はありません。

しかし、本人が性的な言動や就業環境によって精神的な苦痛だと感じればセクハラだと言えるでしょう。ここでポイントとなってくるのは、働いている時に受ける苦痛は仕事以外のものでは合ってはならないという大原則です。それ以外のことで、精神的な苦痛を感じれば、セクハラであるといえるでしょう。

精神的苦痛以外の判断基準として、「拒絶の意志を示したか」「セクハラをされた記録や証言があるか」「他の人もあなたと同様にそのような精神的苦痛を受けているか」などが判断材料とされます。

相手は、ただ単にコミュニケーションをとっているだけのつもりかもしれませんが、あなたが精神的苦痛を感じている以上適正な対応をしなければなりません。早期に対応しなければストーカーなどの犯罪に発展するかもしれません。

対応として一番効果的なのは、相手に対して毅然とした態度ではっきりとやめてほしいと言うことです。相手に対して二度とこのようなことをしないでくださいと言っても、セクハラという横暴な行為をやめない場合は、セクハラを快く思わない人たちとチームを作ったり、社内の窓口に相談したり、弁護士を通じて損害賠償を起こしてしまいましょう。

あなたの精神的な苦痛は多大なものです！決して泣き寝入りしてはなりません。

あなたを雇っている以上、会社には社員に対する使用者責任があります。よって、会社がセクハラに対して適切な対応をしなければ会社を訴えることもできます。

セクハラをされたことによって、うつ病になってしまったり、ストーカーをされて殺されてしまったりと最悪な事態になっている方もいます。決して自分の中だけの問題にせず、外部に助けを求めましょう。

助けを求めることによって、職場でのいじめに発展しまうかもしれないなどいう小さいことを考えてはいけません。あなたが最悪の場合、死んでしまったら元も子もありません。

参考：知らないでは済まされない！職場におけるハラスメントの実態

セクハラを受けたときの解決法

あなたの受けているセクハラの種類は何ですか？

セクハラには、大きく分けて

(1)　性的要求を拒否した場合、職務上の地位や立場を利用した解雇や配置転換などの不利益を受ける「対価型セクシャルハラスメント」

(2)　その言動により職場環境が悪化し、職務の円滑を妨げる「環境型セクシャルハラスメント」

に分かれます。

典型的な例としては、対価型セクシャルハラスメントは、「性的要求を受け入れたら給与を上げる、昇進させる」「性的要求を拒否したら仕事を辞めさせる、配置転換させる」などがあります。

環境型セクシャルハラスメントは、抱きつく、触る、性的関係の強要、性的なからかい、性的な冗談、性体験を聞いたり話したりうわさを流したりする、職場にヌードポスターを貼る、女性の身体を執拗に見るなどがあります。

悪質なセクハラ行為による最悪な末路（事例紹介）

・経営者がお気に入りの女性社員に対して性的要求をした。しかし、拒否されたためその女性社員を懲戒解雇した。

・会社の社員旅行に行った際に、お気に入りの女性社員に対して腰や胸を触って夜の交渉をしたが断られたため、その後その女性社員に対して不利益な配置転換をした。

・女性社員が嫌だと言っているにも関わらず、性的な冗談を言ったり、スクリーンセーバーを性的なものにしたりと嫌がらせをする。

・女子トイレに小型の監視カメラを設置する。

・「エロい格好をしたら契約が取れるから女はいいよな」と言われる。

・上司に意見すると「これだから女は」との返事。

・就業後や休みの日に「家の近くまで来たから」と連絡される。

・「こんなことをしたらセクハラだね」とボディタッチをしながら言う。

・「仕事のお礼」と言って、2人きりで飲みに誘われる。

・会社で顔を合わせると必ず性的冗談を言う。容姿や身体に対してプライバシーに関わる質問を頻繁にする。

・女性職員に対して、デブやブス、可愛くない、嫁のもらい手がない、女性としての魅力がないなど精神的に苦痛になる発言を頻繁にする。

・営業ノルマを達成するために枕営業を強要された。

・学校の先生なのに、生徒に対して性的な発言をしたり、着替えている最中に用事があることを装ったりして教室に入ってくる。

・大学教授であるにも関わらず、卒業論文を理由に女子学生に対してキスを迫ったり、性的関係を強要したり、身体を触ったりと性的要求を求める。

・上司である立場を利用して、電鉄会社職員が社内の売り子に対して性的欲求を勤務時間内に求める。

・何度も断っているにも関わらず、執拗に交際を迫られた。

・学校職員が立場を悪用して、女子学生や女性職員（パートやアルバイト）に対して身体を触る行為やキスを強要する行為を行う。

・家庭教師という立場を利用して、生徒に対して性的欲求を求めた。性的欲求を断ったら、急によそよそしくなり勉強を教えてくれない。

・会社の経営者の立場を利用して女子社員に近づき抱きつかれた。

・飲み会の席の酔いに任せてラブホテルに連れ込まれた。

・上司の立場を利用して、意味不明な理由から合鍵を作らされ家宅侵入をされた。

・面接官であるという立場を利用して、就職活動期間中の女子学生に対して性的な質問ばかり質問した。

・会社における立場を利用して、酒席で異性に対して酌を強要した。

・会社の重大事項に関する契約時に、立場を利用して性的関係を強要した。

・繰り返し結婚や出産に関する事柄を女性職員に聞き続ける。

・医師（男性）という社会的身分を利用して、セクハラを強要。その結果、うつ病となり女性側が裁判を起こし勝訴。当該の男性医師に対して1100万円の支払いを命じる判決を言い渡した。

などの悪質な事例が目立ちます。