40歳以降の転職模様
【現職時?退職後?転職活動はどちらがよい?】
20代や30代なら勢いで会社を辞めてもどうにかなります。
しかし40歳を超えて勢いで会社を辞めたら正直な話、次の転職・再就職はすんなり決まることは難しいかもしれません。最悪な場合、勢いで会社を辞め、勢いで選んだ転職先が大失敗。その結果、仕事も収入も満足度ゼロになってしまう可能性もあります。
現職中に勤めながら転職活動をするメリット
1. 金銭的(経済的)に毎月お給料が入ってくるため気持ちにゆとりを持って仕事を探すことが出来る。
2. 社会保険料などの負担を考えると現職時だと負担が圧倒的に少ない。
3. ブラック企業やどうしても性格的に向かないという会社以外なら精神的(肉体的)に追い詰められないので現職の方が有利。
4. 家族の目や世間体などを考えると会社を辞めて無職の状態でいるより、現職のまま転職活動を行ったほうが社会的、心の安定的にもよい。
5. 「現在勤めている会社を退職したい」という気持ちを持って転職活動を行うことができるため、モチベーションを維持しやすい。
現職中に勤めながら転職活動をするデメリット
1. 現在働いている会社に時間を取られてしまうため、就職活動する時間が乏しくなる。
2. 転職活動が上司や同僚にバレたりして会社から嫌がらせをされる可能性がある。
3. 採用面接などの時に突然休めないときがある。
4. 期間を空けずに転職する場合、雇用保険を活用することができない。
5. 人によっては、在職しているという安心感からメリハリのない転職活動になってしまう方もいる。
勤めながら転職活動をするメリット・デメリットはありますが、
どうしても40歳以降になると
現職中に勤めながら転職活動をする>会社を辞めた状態で再就職活動をする
という傾向になり、現職中に勤めながら転職活動をした方が間違いなくメリットがあります。なんといっても毎月のお給料が入ってくることが一番助かりますし心の平穏にもなります。
会社を辞めた状態で再就職活動した場合、40歳以降の方はどうしても20代や30代よりも就職する期間が長くなり、履歴書の空白期間も長くなりがちです。空白期間が長くなればなるほど、人事担当者にどの会社からも内定をもらえない人材だという印象を与えてしまうことにもなりかねません。
万が一、生活するお金がなくなってしまうと妥協して入りやすそうな会社に就職するか、アルバイトなどをするしかなくなってしまいます。 そうなると暇で楽な仕事どころか、正反対の辛く厳しい仕事やブラック企業に妥協して就職してしまう可能性も高まってしまいます。
もちろん今現在働いている会社がブラック企業で精神的、肉体的にも耐えられないということであればすぐに辞めるべきです。
なぜなら精神的に崩壊してしまってからでは遅いからです。
「自律神経失調症」や「うつ病」などの病の段階まで発展してしまったら、治すことも難しくなりますし、最悪の場合うつ病と一生付き合うことにもなりかねません。冷静な判断ができるうちに善処したほうが間違いなくよいでしょう。
【ナオの叔父さんの事例】
ナオの親戚の叔父さんもアラフォーになってから勢いで会社を辞めてしまいました。昔から仲良くしていた叔父さんなので、酒を一緒に飲んだ時に何故やめてしまったのか?理由を聞いてみました。
叔父さんが言うには、
「少し前に仕事のミスを自分になすりつけてきた上司に怒ってしまい会社内で大事になってしまった。その責任をとって辞表を提出した。」
という衝動な理由で仕事をやめてしまったそうです。
当然、次の仕事どころか転職・再就職の準備もしていなかったため、焦りからやりたくもない仕事を選んでしまい苦労をしているらしいです。
そこでナオがアドバイスしたのは、また何の計画性もなく辞めたらより大変な思いをするから絶対に衝動的に辞めてはいけないということ、空白期間があると次に就職する時にマイナスに捉えられてしまう可能性が高いことの2点です。
叔父さんは、休みも少ないとのことなので、家にいながらインターネットで検索をして仕事を探すことができるリクナビNEXTやはたらいくなどの転職サイトを利用して叔父さんに向いている職業を選んだほうがよいということも伝えました。
叔父さんも体がきつくなりつつあるらしいので、暇で楽な仕事である施設警備員や清掃員、マンションの管理人などが出来るのであれば、そこにピンポイントで応募して転職活動をしたほうがよい!ということも合わせてアドバイスさせてもらいました。やはり年収よりも心の平穏や健康、職場の人間関係が良好なことが第一ですからね。
叔父さんには苦労してほしくないので、次こそはよい職場を選んでほしいです。